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少数株主に会社売却を検討していることを知らせても大丈夫でしょうか?

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相談の背景

会社売却を検討している経営者です。
発行株式の90%以上を保有する株主でもあります。

先代経営者の親族や元従業員など、現在は経営に関わっていない少数株主(※)が複数名います。

※本件相談の「少数株主」は、「当該株主単独では会社の経営権を握れない株式を有する株主」の意味です。

質問

少数株主に会社売却を検討していることを知らせても大丈夫でしょうか?

回答

ケースバイケースですが、少数株主に会社売却を検討していることは知らせない方がよい場合が多いと思われます。

主な理由は以下2つです。
(1)少数株主が売却に反対すると少数株主との交渉(意思統一や株式買い取り額)が難航する可能性が高いため。
(2)少数株主が不当に高額な株式買い取りを要求してくる可能性があるため。
売却を検討している段階では、売却できるかどうかはまだ分かりません。また、いつ売却できるかも分かりません。

会社を売却するにしても結果的に売却せず親族などに承継するにしても、中小零細のオーナー企業で株式が分散していることはリスクがあると考えます。

特に今回は経営に関わっていない少数株主ということなので、そこから相続などで更に株式が分散して少数株主が増えると、将来的に会社売却などを検討する際に利害関係者が増えることで株式の集約が更に大変になります。
少数株主の数が少ない今のうちに、大株主や自社で少数株主の株式を譲り受け、株式の集約をしておくことをおすすめします。

回答者
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三村尚(みむらひさし)
M&Aアドバイザー
M&Aシニアエキスパート。香川県高松市生まれ。横浜国立大学経営学部を卒業後、百十四銀行、帝国データバンク勤務。2012年より、みどり合同税理士法人グループ勤務。延べ2,000社の企業評価を行った経験を活かし、M&Aを中心とした事業承継サポート、経営コンサルを行う。これまでに40件超のM&A取引の支援実績あり。

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