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簿外資産・簿外債務にはどのようなものがありますか?

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相談の背景

M&Aで会社の買収を検討しています。

株式売買で買収対象会社を子会社化する予定ですが、業歴の長い会社のため、簿外資産・簿外債務の存在を懸念しています。

質問

簿外資産・簿外債務にはどのようなものがありますか?

回答

簿外資産・簿外債務とは、会計帳簿に記載されていない資産・債務のことです。

簿外資産には、隠し口座やプール金など本来帳簿に記載されるべきものが記載されていないケースや将来返戻り金がある保険契約、購入時に費用計上されて資産として記載されていない少額資産(安価な電気機器類、什器類、備品類)などがあります。

簿外債務には、賞与引当金・退職給付引当金・未払社会保険料・未払残業代などの計上漏れ、会社が他社・他人の保証人となっている債務保証、環境汚染のリスク、損害賠償請求が発生する可能性のある訴訟リスク、未払残業代を請求されるリスクなどがあります。

回答者
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三村尚(みむらひさし)
M&Aアドバイザー
M&Aシニアエキスパート。香川県高松市生まれ。横浜国立大学経営学部を卒業後、百十四銀行、帝国データバンク勤務。2012年より、みどり合同税理士法人グループ勤務。延べ2,000社の企業評価を行った経験を活かし、M&Aを中心とした事業承継サポート、経営コンサルを行う。これまでに40件超のM&A取引の支援実績あり。

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