相談の背景
M&Aで会社の買収を検討しています。
株式売買で買収対象会社を子会社化する予定ですが、業歴の長い会社のため、簿外資産・簿外債務の存在を懸念しています。
質問
簿外資産・簿外債務にはどのようなものがありますか?
回答
簿外資産・簿外債務とは、会計帳簿に記載されていない資産・債務のことです。
簿外資産には、隠し口座やプール金など本来帳簿に記載されるべきものが記載されていないケースや将来返戻り金がある保険契約、購入時に費用計上されて資産として記載されていない少額資産(安価な電気機器類、什器類、備品類)などがあります。
簿外債務には、賞与引当金・退職給付引当金・未払社会保険料・未払残業代などの計上漏れ、会社が他社・他人の保証人となっている債務保証、環境汚染のリスク、損害賠償請求が発生する可能性のある訴訟リスク、未払残業代を請求されるリスクなどがあります。