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M&Aで会社売却を検討する際、定款の内容と商業登記簿の内容の整合性が取れていない場合にはどのような対応が必要でしょうか?

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相談の背景

M&Aで会社売却を検討しています。

事前準備として定款の内容や商業登記簿の内容を確認したところ矛盾があり整合性が取れてない状況です。

質問

定款の内容と商業登記簿の内容の整合性が取れていない場合にはどのような対応が必要でしょうか?

回答

定款、商業登記簿の内容を合わせる作業を行い、整合性を取っておく必要があります。

定款と商業登記簿の内容が相違しているのは以下の2つのケースが想定されます。
(1)定款が正しい状態(実態に合っている状態)で商業登記簿が過去のままで変更されていない
(2)商業登記簿が正しい状態(実態に合っている状態)で定款の内容が相違している

(1)のケースは、過去に定款のみを変更し、合わせて変更すべきだった商業登記が未変更と推察されるため、司法書士に依頼するなどして商業登記簿の変更が必要と考えられます。
過去の定款がどのように変更されてきたのか合わせて確認して対応する必要があります。

(2)のケースは、質問者の手元に存在する定款が最新版でなく古いものであると推察されます。

なぜなら、商業登記の変更を行う際には、変更後の定款を変更登記申請時に添付することかあ、定款を変更していないとは考えにくいためです。

回答者
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三村尚(みむらひさし)
M&Aアドバイザー
M&Aシニアエキスパート。香川県高松市生まれ。横浜国立大学経営学部を卒業後、百十四銀行、帝国データバンク勤務。2012年より、みどり合同税理士法人グループ勤務。延べ2,000社の企業評価を行った経験を活かし、M&Aを中心とした事業承継サポート、経営コンサルを行う。これまでに40件超のM&A取引の支援実績あり。

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