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M&Aで事業の一部を売却するには、どのような方法があるでしょうか?

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相談の背景

M&Aで事業の一部を売却しようと考えています。

質問

M&Aで事業の一部を売却するには、どのような方法があるでしょうか?

回答

売却対象事業を事業譲渡する方法(事業譲渡スキーム)や売却対象事業を分社化して会社分割した法人を株式譲渡する方法(会社分割スキーム)などがあります。

事業譲渡スキームは、譲渡対象資産の名義変更や譲渡対象事業に関する取引先・従業員との契約変更を全て個別に行わなければならず、手続きが非常に煩雑です。

会社分割スキームは、事前に譲渡対象資産や譲渡対象事業に関する取引先を会社分割で切り分ける手間は事業譲渡スキームと共通しますが、買い手に売却する際には株式譲渡契約で取引が完了します。
ただし、会社分割には新会社の設立や会社分割を行う旨の公告など専門的な手続きが必要で、手続き完了に最低4ヶ月程度かかり、専門家に支払う費用も発生します。

譲渡対象事業の売上規模が一定規模以上で、会社分割スキームの費用を出す価値がある場合や許認可の引継ぎが重要な業種で事業譲渡スキームが採用できない場合に会社分割スキームが検討されます。

回答者
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三村尚(みむらひさし)
M&Aアドバイザー
M&Aシニアエキスパート。香川県高松市生まれ。横浜国立大学経営学部を卒業後、百十四銀行、帝国データバンク勤務。2012年より、みどり合同税理士法人グループ勤務。延べ2,000社の企業評価を行った経験を活かし、M&Aを中心とした事業承継サポート、経営コンサルを行う。これまでに40件超のM&A取引の支援実績あり。

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